その顔と目を見よ。
10年04月22日
No.1432
舛添氏が今日あたり自民党を離党し、“新党”を立ち上げるという。これに参加が予定されている国会議員は、全員が自民党国会議員だった者ばかりである。別に自民党国会議員だったことを悪いとは言わないが、なぜ自民党に入りなぜ自民党を出たのかくらいはハッキリさせた方が良い。彼らが所属した時の自民党は政権党だった。「政権党だから自民党に入り、政権党でなくなった自民党から出た」というのは単純に見て不純な動機と思われても仕方ない。
舛添氏は世論調査で“もっとも総理にしたい政治家”ナンバーワンだという。だから暫くは騒がれるだろう。しかし、舛添氏を“もっとも総理にしたい政治家”と考える世論もどうかと思う。私は舛添氏と20年近くの付き合いがあるが、彼は典型的な電波人間・電波政治家だ。政治は電波でやるものではない。政治は“血と汗と涙と労苦”で行わなければならない。
舛添氏がテレビに映ったら、彼の顔と目の動きを良く見たらよい。舛添氏が信頼できる人間かどうか分かる筈だ。政治を電波を通じて見る国民は、電波に映る政治家の本質を見分ける力くらいは持たなければならない。政治家はいろいろな手段でアピールする。いろいろなツールから流れてくる情報で政治家を正しく判断するのは、国民の大事な政治的能力である。それが情報社会で民主主義政治を作る国民の能力である。「その国の国民レベルを超える政治はない」というのは、古今東西のひとつの真理である。
それでは、また。