混乱を通じて調和を
09年12月05日
No.1360
今朝、私は午前6時ころ起きた。昨夜は早く寝たので、たっぷりの睡眠をとっている。まず風呂のスイッチを入れた。それから、テレビを見ながら朝食をゆっくりと食べた。番組名は分からないが、みのもんたが司会するTBSの番組であった。話題は、国会運営や普天間基地移設問題。4選を決めた、社民党の福島みずほ党首が出ていた。久しぶりに、同級生の平沢勝栄代議士も出ていた。政治評論家の岩見隆夫氏も出ていた。他に、海江田万里(民主党)、小池晃(共産党)の各氏も出演していた。
風呂にゆっくりと浸かり、汗を鎮めて書き出す。午前8時過ぎである。……
本題に入る前に、福島みずほ氏について述べる。この女史は社民党党首であり、現役閣僚でありながら、これまでのようにいろんな番組に気軽に出ている。そして“カレーライスかライスカレーか”というような問題の核心から外れた発言を、平気でしている。社民党は国政選挙で300万票を集める党であり、熱心で真面目な活動家を多く抱えている党である。福島党首だから300万票も集まるのか、福島党首だから300万票しか集まらないのか…。
それは、社民党が考えるべき問題である。前者と考えたから4選が決まったのだろう。だとしたら、社民党とはいったい何なのかという疑問が湧いてくる。
平沢および岩見氏は、普天間基地移設問題に関する鳩山首相の発言を激しく攻撃していた。要すれば「早急に辺野古移転を決めなければ、大変なことになる」と言っていた。現在のマスコミ論調のほとんどは、こうしたものである。しかし、革命的な政権交代があったのだから、普天間基地移設問題にも劇的な変更があっても少しもおかしくないのだ。
普天間基地移設問題については別に述べることにしたいが、私がここで言いたいのは、混乱=迷走という捉え方である。
政治書や法律書の類はたくさん読んだが、小説の類はあまり読んでいない。その中の数少ないひとつが、ロマン・ロランの『魅せられたる魂』である。『魅せられたる魂』が私に与えた影響は甚大であった。専門家がどう言っているのか知らないが、私が感銘した言葉は“混乱を通じて調和を”ということであった。主人公の混乱する人生を述べるために、長編となっている。この小説の影響で、私もあえて混乱を厭(いと)わない青春時代を過ごしてしまったのだ(笑)。
新政権が取り組まなければならない問題や課題は、多くある。その中には、待ったなしの問題と、長期間かかっても何としても解決しなければならない問題がある。その際、革命的な価値観の転換をしなければ解決できない問題がある。同じ革命的変革でも、“一刀両断”的な変革もあれば、“混乱を通じて調和を”的な変革もあるはずだ。普天間基地移設問題は、一刀両断という訳にはいかないであろう。
混乱を迷走と捉えるか、調和に達成するために必要な混乱と捉えるか。後者だと考えれば、混乱して良いのだ。
風呂の話は、別の機会に譲る。それでは、また。