シンプル・ライフ
09年12月19日
No.1372
気象情報は連日“今日は寒い”の繰り返しである。しかし、12月の半ばともなれば、このくらい寒くても驚くに当たらないのであろう。昨夜、新潟県十日町市の友人に電話した。「いまは50センチくらいの積雪だが、今朝までに50~70センチくらいは積もるでしょう」と言っていた。そうなるともう根雪だ。根雪が積もると一気に寒くなる。冷蔵庫のような状態になるのだから仕方ない…。
近くのソウル・北京の気温は、マイナス10度前後のようである。モスクワは最低気温がマイナス19度、最高気温がマイナス15度とさっきラジオでいっていた。ラジオで聞いたのだから正確ではないかもしれない。しかし、東京の寒さとは桁違いだ。デンマークのコペンハーゲンの気温はどうなのだろうか。たぶん東京より寒いはずだが、COP15の会場は火花が散っているようだ。目標としている政治合意の詰めをしているようだが、纏(まと)まったかどうか現時点(12月19日午前3時16分)では確認できない。ニュース専門チャンネルが見られれば確認できるのだろうか…。
CO2が増えると地球が温暖化する。そうすると人類の生存は危機に陥るという。私はこれが本当のことなのかどうか、じっくりと勉強したことがないので、私自身としては確信していない。しかし、勉強をしていないのだから否定をするつもりもない。だからCO2削減には賛成である。それにしても、人類の生存が懸かっているにしては、CO2削減の動きはイマイチという感がしてならない。第一次石油ショックの時は、もっと石油消費量の削減に必死だった。街の照明は落とされ、自動車の利用も極端に控えられた。
人類の生存が懸かっているのだから“ゼニカネ”の問題じゃないと思うのだが、あまりにもゼニカネの議論・政策が多すぎるような気がする。私はCO2が増加すると人類の生存が危うくなるかどうか得心はしていないが、石油・石炭などの化石燃料は有限なのであるから、その無駄遣いには反対であり、鳩山首相がいうCO2の1990年比25%削減にも賛成。いくらでも協力するつもりである。いまも、75Wの“電気ひざかけ”だけで暖を取っている(笑)。
綺麗な女性気象予報士が、連日“しっかりと着こんでお出かけください”というものだから、厚着で出かけている。私は地下鉄通勤なのだが、駅に入った時からもう暖かい。電車に乗ればさらに暖かい。事務所には5分くらい歩くだけで着く。昨日のように天気が良いと少し汗ばんでしまう。私だけではなく皆しっかりと着こんでいるのであるから、地下鉄の駅も電車の中も、あんなに暖かくしなくてよいと思う。第一次石油ショックの時は、たぶん違っていたと思う。
省エネ技術も大切だが、私たちの生活そのものを見直すことが必要だと思っている。日本人は、万事にわたり質素な生活をしてきた筈である。私たちの世代は、否が応でも質素な生活を余儀なくされてきた。だからといって、そんなに惨(みじ)めだったとは思わない。先ほどの地下鉄の話ではないが、過ぎたるは猶及ばざるが如しということも多い。
質素はストイックに通じる。ストイックな生活をしている者は、緊張感に溢れている。私はストイックな生き方が好きである。
それでは、また。