三連休でも儲かる人
10年01月08日
No.1389
最近仕事で疲れているせいか、良く眠れる。夜12時前後にはベッドに入り、目覚めるのは午前5時半か6時頃である。だから、永田町徒然草のupdateの時間が深夜や深更というのは、少なくなった筈である(笑)。しかし、胃袋は若い時と同じように目が覚めると空腹感を覚える。私はまず、朝食をとる。ぐっすり休んだ筈なのに、暫くするとまた瞼が重くなる。出かけるのにまだ時間があるときは、またベッドで横になる。短時間だが、これがまたぐっすりと眠れるのだ。これを始めてから、私の体重は急に増えてしまった(笑)。
この季節は、午前6時といってもまだ真っ暗である。札幌の日の出の時刻が、7時ちょっと過ぎとあった。ならば、午前6時といっても東京がまだ真っ暗なのは、少しも不思議でない。暗いことに託(かこつ)けて、私はひと眠りすることもできるが、仕事の関係で、真っ暗のなか出かける人も多いのではないか。ご苦労さんなことである。こういう真面目な人に支えられて、わが国は成り立っているのだ。
新しい年が来ても、景気が良くなるという雰囲気は一向にないようである。今年に何を望むかという声の中で圧倒的に多いのが、“景気を良くしてもらいたい”というものだ。景気を良くするということが、自由主義社会の政府にとってはいちばん難しい課題なのである。政治家は景気を良くするというが、政治の力で景気が良くなったという記憶は、あまりない。政治家は、あまり軽々しく景気を良くするなどと言わない方が良いと思うのだが…。
明日からまた“三連休”である。いつも言っているように、昔は三連休は盆と正月だけだった。今週の頭が、正月三が日であった。そして5日後には、また三連休である。誰も言わないが、これだけ休むのだから、経済に何らかの影響がない筈はない。月給制のところでは、時間当たりの労働賃金が高くなる。日給制の労働者にとっては、収入が少なくなるのである。いま、日給制の賃金体系の人が増えている。国全体では相当の給与所得の落ち込みになるのではないか。
そういう中でも、借金の金利だけはしっかりと取られる。土日であろうが、三連休であろうが、金利だけは債権者の懐にしっかりと入るのである。ところで、わが国には個人の金融資産が1400~1500兆円あるという。この個人の金融資産は、土日や三連休でも稼いでくれているのか。金利ゼロでは、少しも増えない。皆がタンス預金をしている訳ではない。ほとんどは金融機関が預かっている筈だ。一方は土日でも儲け、一方は土日の収入は減っている。細かいようだが、国全体となるとこの差は意外に大きいのではないか。いつの時代も、金持ちには金が入る仕組みになっているのだ。
それでは、また。