真剣勝負…!?
10年01月29日
No.1403
最近、私は日本の政治のニュース報道に辟易している。18歳から政治に関心をもち始めて早や半世紀近くになるが、このような気持ちになるのは初めてのことである。それは、私が政治を知り過ぎているからなのであろうか。そうなのであれば、そのような気持ちを、もう10年前に感じていても良かった筈である。ごく最近まで、私は日本の政治が面白かったし、参加する意欲もあった。なぜ私は、日本の政治に興奮できなくなったのだろうか。
一口で言えば、政治を語る人々の言葉が“真剣”でないからである。政治は言葉を武器とする闘いである。言葉は“剣”なのである。ところが、いまニュース報道で私たちが接する日本の政治家の言葉は、“真剣”という感じを受けない。その言葉が真剣(本当の剣)ならば、己の発した言葉は相手を倒すか、返ってきて己を倒す。まさに、生きるか死ぬかの闘いなのである。だが今は、私にはどうしても、そのような気迫が感じられない。だから、見ていて面白くないのである。
そんな中で、鳩山首相は珍しく命懸けの言葉を発する人である。先の総選挙中に、「総理大臣をやった人は、議員を辞めるべきである」と発言した。総理大臣となった鳩山首相は、総理大臣を辞めるときには議員の職を辞する決意なのであろう。昨日の参議院予算委員会でも「今年5月までに、普天間基地の移設先は必ず決める」と発言した。あそこまで踏み込んだ発言をしているのだから、鳩山首相は覚悟を決めているのであろう。その覚悟や、良し。その覚悟があれば、道は開けるかもしれない。
それでは、また。