混乱を通じて調和を!
10年07月11日
No.1441
今日は、参議院議員選挙の投票日だ。今回の参議院選挙について、私はほとんど政治的メッセージを発しなかった。その理由は、永田町徒然草の長年の読者なら分かってもらえると思う。
参議院選挙は、政権選択の選挙でないと言われている。しかし、参議院選挙からいつも政権交代の序章が始まってきた。昨年の民衆革命も、三年前の参議院選挙から始まった。民衆革命をさらに進めるなら、今回の参議院選挙でも民主党は勝利しなければならない。果たして、民主党は勝利を収めることができるのだろうか。
菅首相は“安定か混乱か”と言い出した。そもそも、民主党は民衆革命を進めるつもりがあるのだろうか。安定した革命などあるのだろうか。革命とは、そもそも、混乱を抜きに進められないことだろう。
私は、ロマン・ローランの“混乱を通じて調和”という言葉が好きだ。“混乱を恐れる”革命家など、聞いたことがない。混乱は、新しい調和への序幕なのである。今回の参議院選挙では、多分どの政党も満足のいく結果は出せないと思う。しかし、それが国民の現在の意思なのだ。今日の選挙の結果を受けて、新しい民衆の歩みが始まるであろう。
それでは、また。