改めて"諸行無常なり"
11年02月07日
No.1456
水商売の世界では、よく“ニッパチ月”という。2月と8月は景気が悪いということだ。そのせいか、昔は2月に国民の休日はなかった。2月11日が建国記念の日として国民の祝日になったのは、私が大学生になってからだったと記憶している(いま調べてみたら昭和42年からだった)。ただでさえ景気が悪い2月は、普通の年は28日しかない。それに、1日とはいえ休日が加われば、働く日は余計少なくなる。ちなみに、今年は28-9=19日だ。
世の中、とにかく景気が悪い。タクシーの運転手に訊くと、飲み屋から出てくる客が少ないという。銀座などに“付け待ち”しても、1万円以上乗ってくれるお客など、今では滅多にいないという。銀座や赤坂、六本木などは、空タクシーが溢れている。私は下戸なので酒場事情に疎いが、それでも、今月の酒場の景気はどうなのだろうかと、心配になる。
ところで、愛知県知事選挙・名古屋市長選・名古屋市議会解散投票のトリプル選挙は、名古屋市民派・愛知県民派が勝利した。政治的には愛知県・名古屋市だけが、やけに元気が良い。民主党や自民党が元気を出さない以上、やれる所でやれば良い。愛知県や名古屋市の政治的元気は、新燃岳の爆発的噴火みたいなものなのではないか。民主党や自民党が劇的な変化をしないと、全国的に不満のマグマが溢れ、日本列島全体が爆発的噴火となるだろう。
エジプト情勢からは、目が離せない。アラブの盟主と言われてきたエジプトの政変は、アラブ世界に大きな影響を及ぼすであろう。アラブは世界四大文明の二つ、エジプト文明とメソポタミア文明を育んだ地だ。この地の政治的変化は、私たちが思っている以上に世界全体に大きく影響するような予感がする。
「いろいろな動きがあり大変ですなぁ…。しかし、常なるは無し。これが物事の本質なのです。仏教の教えに忠実だった日本人は、いろいろな変化に逞しく立ち向かってきたのです。もう一度、"諸行無常"ということを考える時である。」
これは、昨日の私のTwitter の呟きである。「白川は乱に強い」と言われてきたが、このような考えが私の根底にあるからだろう。
それでは、また。