揺れ動く中で
11年02月25日
No.1459
NZの大地震、リビアの反政府運動を中心とする中東・北アフリカの政治ドミノ、民主党内のゴタゴタ、原油高騰から来る経済変動。ニュース報道はまことに喧しい。フォローしていくことさえ難儀である。しかし、起こるべきものは押し留めることはできないし、起きたことは定まった方向へといずれ収斂していく。私たちの力など、この世を突き動かしている大きな力に比べれば、まことに小さい。
いろいろなモノが目まぐるしく動く中で、何が本質的なものであるかを私たちはじっくりと見つめつつ、己の関心と覚悟を決めなければならない。安心立命の境地とは、目の前で起こることから眼を逸らすことではない。河の流れを見定め、流れに逆らわないように生きて往くことである。もちろん大勢に従うなどということではない。大勢の流れを正しく捉え、自分の往く道を見究め、己の望む道を覚悟を決めて心静かに歩むことなのではないだろうか。
私たちが行くべきゴールなど、どう足掻(あが)いてみたところで結局は同じである。どのゴールを辿って終点に行くことが正しいのか、などとあまり思い悩まない方が良いのではないか。生きたいように生きれば良いのである。人生の目的は、ただ生きることである。ゴールに辿り着いた時、「私は自分が生きたいように生きた、満足だ」と思えれば、人生など上出来なのではないか。そんなことを思う今日この頃である。
今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。