魁皇、引退す。
11年07月21日
No.1499
大関魁皇が引退した。千代の富士の最多勝利記録を超えて、僅か数日後だ。今場所、魁皇は初日から3連敗した。私はその時、あと1〜2敗したら、魁皇は引退するのではないかとTwitter に書いた。土俵に上がり相撲を取りさえすれば、最多記録を更新することはできるであろうが、魁皇は、それを潔し(いざぎよし)としないであろうと考えたからである。4日目に勝ち、千代の富士に記録に並び、1敗したあと新記録を達成した。
その後は、またなかなか勝てなかった。今度は、今場所負け越すようだと、魁皇は引退するのではないかと思うようになった。大関で負け越して最多勝利数を更新しても、それは無様というものである。最多勝利記録に傷が付く。だから、魁皇は休場して来場所以降に勝利を重ねるか、引退するより他に道はなかったのだ。魁皇は、引退を表明した。私は、それで良かったと思う。かくして、最多勝利の記録保持者は魁皇となった。いつかは破られるであろうが、その日まで、魁皇の名前は残る。
魁皇のファンとしては、九州場所まで相撲を続けて欲しいと思ってきたが、それは力士には許されないことなのである。力士は勝負師なのである。勝負師には“華”が求められるからである。私は政治家も勝負師だと思っている。政治家にも“華”が求められる。当節、そんなことを考える政治家はいないようであるが…。ゴルファーも同じである。ツアーで勝負をしなければ、ゴルファーでないのだ。CMなどゴルフ以外のことでお目にかかる若い者がいるが、マスメディアやスポンサーの品性を、私は疑う。こういうことでは、本当のゴルファーは育たないであろう。
それでは、また。