長野から一筆啓上
11年08月13日
No.1504
今日からお盆である。昨日から、多くの人々が東京から郷里に帰省している。私は、一昨日から郷里の十日町に入り、姉たちとお墓に参った。その前には、もちろんお墓の掃除。9人兄弟の内、いまなお健在な男は私一人なのだから、これは私の仕事だと思っている。その後、4人の姉たちと会食した。一番の年長は88歳の姉である。少し耳は遠くなったが、まだシッカリとしている。84歳の姉は、小さな食料店を現役で経営している。みな、すこぶる壮健であった。
昨晩は、長野県の野沢温泉に泊まった。ここは小さい頃、母が私たちを湯治につれて来たところだ。当時投宿した旅館に泊まり、母の思い出話に花を咲かせた。野沢温泉は、古い風情を大切にしている天下の名湯である。もし機会があったら、ぜひのご訪問をお薦めする。源泉が噴き出す所では、温泉で茹でたトウモロコシや温泉卵を売っている。トウモロコシを2本、温泉卵を1個。そして、北信地域の名物、大根の葉の入った“おやき”を1個が、昨日の昼食であった。どれも、本当に美味しかった。
今日は、これから戸隠神社に行く予定である。戸隠神社には数年前、孤独な一人旅で行ったことがある。その時の涼しさが忘れられず、私の希望でここに行くことにした。一行4人の、気のおけない旅である。関東からきた姉と姪は、今日の午後には長野新幹線で帰路に着く。私は「一緒に帰るか、それとももう少しこちらに留まるか」まだ決めていない。戸隠神社に行ってから決めようと思っている。休みは“自由”でなければならない。
昨晩のニュースでは、ドルに対してもユーロに対しても円高で終わっていた。先週の、政府の為替介入の時と同じ水準に戻っていた。結局、あの介入はいったい何だったのかと言われても仕方ない。円高阻止という目的をもって介入したのなら、その成果が出るまで継続しなければならないだろう。資金がなくなってそれができないというのなら、最初から介入などしなければよい。それが政治というモノだろう。
「地獄の釜も、お盆は休む」という。どうしようかと迷ったが、PCを持ってきた。せっかく重い思いをしたのだから、一筆啓上した。読者諸氏のそれぞれの夏休みが、思い出多いものになるように期待する。
それでは、また。