本当につまらない政党
12年06月26日
No.1510
いよいよ、消費増税法案の採決の日がきた。民主党衆議院議員で、果たして何人が“造反”するか、私は知らない。たぶん、多くて60~70人くらいであろう。民主党に投票した多くの国民は、腹の底から怒っているであろう。これから民主党が何を言おうが、多くの国民は誰も信じない。そもそも、国民は民主党に何も期待しないであろう。そういう事態は、野田首相の暴走を許し、これに唯々諾々と従った民主党議員が自ら招いたのだ。自業自得である。
国民の支持を失った政党は、哀れなものである。選挙戦を闘っていても、国民が反応しないのである。候補者にとって、これほど辛いものはない。前回の総選挙で、自民党や公明党の候補者は、そのような仕打ちを受けた。次の総選挙では、民主党の候補者が、そのような仕打ちを受けるのだ。ご愁傷さまである。ほんの小さな勇気が無かったからである。仕方がない。しかし、政権交代という革命を成し遂げた国民を裏切った罪は、永遠に負わなければならない。
次の選挙でいちばん必要な公約は「わが党は、やらないといったことは絶対にやりません」ということになるのではないか(笑)。マニフェストも、前回の総選挙のように熱く議論されることはなくなるであろう。公約やマニフェストで、いちばん信用できるのは、「●●●●は止める」ということになるのではないか。「●●●●をやる」ということなど、もう信用できないからだ。つまるところ「一利を興すは、一害を除くに如かず」ということだ。
消費増税法案は、衆議院を通るのだろう。しかし、それで終わりではない。必ず、何かが始まる。何が始まるかは、これから追々と書くことにしよう。それにしても、民主党という政党は、本当につまらない政党であった。その原因は何か。言うことが軽いのだ。政治家は、何かに命を懸けなければならない。言ったことのひとつにでも命を懸けたら、政治は緊張したものになる。緊張した政治は、国民に感動を与える。そういう政治を、私は、やってきたつもりだ。
それでは、また。