闘い済んで…
12年06月27日
No.1511
消費増税法案について、衆議院段階での戦いは、とりあえず昨日終わった。この闘いの表面的な勝敗は、法案推進派の勝ち。法案推進派は、具体的にいえば、自民党・公明党・民主党主流派等である。しかし、果たして彼らに、勝利感はあるだろうか。私には、そう見えない。自民党・公明党は、堂々と選挙で訴え、国民の信任を得て実現した訳ではない。敵失に乗じて、ドサクサ紛れに法案を通したに過ぎない。姑息な手段だ。
法案を推進した民主党主流派は、数は多かったが、前回の総選挙で主張したことと真逆なことを行ったという罪悪感は免れないであろう。もし罪悪感がないとしたならば、恥を知らない鉄面皮だ。彼らがどう詭弁を弄しようが、国民は、「公約など
前回の総選挙を思い起こし、反対票を投じた人・欠席棄権した人にも、勝利感はないであろう。とち狂った議員たちを抑えきれなかったのだから。彼らが民主党の会議で抵抗したのは認めるが、私に言わせれば、それが甘かった。戦争でいうならば、白兵戦である。闘うときは、もっと徹底的に行わなければダメだ。白兵戦は局地戦だが、一つひとつの白兵戦の積み重ねが、戦い全体の勝敗を決するのだ。
この間、多くの国民は、いろいろな思いを持っていたであろう。私も、その一人だった。政治は、国民のものだ。国民が大きな声を上げれば、政治は動きだす。国民は果たして、反対の声を大きく上げてきただろうか。機会があれば、私は必ず「民主党は、前回の選挙のことを思えば、消費税をあげるなどとよく言えるね」と、言ってきた。多くの人々が、頷いてくれた。こういうことを、全国各地で行う必要があったのではないか。
それにしても、マスコミの意図的な世論誘導は、あまりにも露骨だった。評論家やコメンテータがニュース報道番組に出演しているが、非常に偏っている。これは、放送法にも反するのだが、そんなことはお構いなし、どこ吹く風だ。民主党には多くの議員がいるのであるから、放送やNHKのあり方を審議できる総務委員会で、問題にして貰いたかった。とにかく、マスコミの偏向を正さなければ、正しい世論は形成されない。
闘いは済んだが、まだ戦いが終わった訳ではない。いろいろな動きが始まろうとしている。マスコミも、今ごろになって国民の反対の声・動きを報道し始めている。全力で闘った者には、ときには休息も必要である。しかし、戦いはまだ終わっていない。それぞれが思うことを、最後までやり遂げなければならない。私も、戦いを止めない。ただ、暫くの間Web上での闘いが少なくなることを
それでは、また。