憂鬱な1週間
12年09月30日
No.1530
先週、私はずっと憂鬱だった。民主党の代表選については、永田町徒然草No.1529「どうでもいいけど一言」に書いたとおりだ。こんな政党が現在、わが国の政権を運営しているのであるから、わが国が抱えている諸問題など、解決されていく筈がない。政権担当能力がない政党が、政権を担当していること自体、重大な政治的罪悪なのである。民主党には、政治に対するこうした緊張感など、微塵もないのだろう。これが、民主党の実態だ。
先週の水曜日に、自民党の総裁選挙の結果が出た。安倍晋三氏が、総裁に選ばれた。自民党が政権の座から放逐されたのも、安倍首相・福田首相・麻生首相と三代にわたり、政権担当能力を疑わせるような政権運営をしたためであった。自民党が再出発するために必要なことは、この3年間、そのことを反省し、どう克服するか、ということであった筈だ。安倍総裁を選出するようでは、反省も、克服策の検討も、何もしていなかったを自白したようなものである。
自民党は、長い間、わが国の政権を担当してきた。だから、国民の間には、何となく信頼感があるのだろう。しかし、長い間自民党を見てきた者には、どのような人物が総裁になり、どのような派閥・グループがこれを支持しているかを見れば、首相に就任した総裁がどのような政権運営を行うかを、かなりハッキリと予想できる。私は、安倍晋三氏が初当選したときから、かなりよく知っている。それだけに、安倍首相が誕生した時の結果は予想できる。だから、憂鬱にならざるを得ないのだ。
先週の出来事の中で気分が良かったことと言えば、日馬富士の横綱昇進くらいだ(笑)。私は、天馬の頃から期待していた。また、大関になってからは、誰よりも早く横綱になるだろうと予想していた。三度目の正直で、みごと“二場所全勝優勝”で横綱となった。白鵬と並んで、立派な横綱になってくれると思う。ということは、なかなか二場所連続優勝をする大関がでないということだ。まぁ、2~3年もすれば、そういう大関が出てくるであろう。それが誰であるかは、私には分からない。すべては、時が解決してくれる。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。