秋なのに鬱陶しい。
13年09月29日
No.1610
忙しい1週間であった。土曜日も、私は仕事で地方に出張していた。さきほど、夜遅くなって帰って来たところだ。私がいちばん楽しみにしている大相撲観戦も、ままならなかった。白鵬が27回目の優勝を決めた14日目の取り組みも、Liveでは見られなかった。大相撲ファンとしては、こういうことが極めて残念なのである(笑)。勝負は、結果だけではない。そこに至る過程・緊張感を同時体験するのが、ファンの楽しみなのだ。
白鵬の次なる目標は、千代の富士の31回の優勝記録となった。あと4回だが、これから1回1回の優勝が、とてつもなく重くなってくるのだ。千代の富士は31回優勝したが、「あと1回の大鵬の記録はとてつもなく遠く、とても超えることはできないと思った」と、回想していた。白鵬が優勝するのは、ライバルが勝手に脱落していくからだと思われる時もある。しかし、それも白鵬の実力なのだろう。一番一番をキッチリと勝って、結果としていちばん勝った者が、大相撲の最高優勝者。そこに、相撲の面白さがあるのだ。
ところで、カナダとアメリカを訪問していた安倍首相が、かなりハイテンションだった。ああいうのが「外国ではうける」と、アドバイスされているからのか。それとも、調子に乗って自作自演でやっているのか。どちらでもよいが、心ある人士は“悪乗りしている”としか評価しまい。政治でいちばん大切なのは、心ある人士の評価なのである。大衆受けを狙っている政治家は、必ず失敗する。
心ある人士が政治家を評価するのは、その政治家の識見や哲学なのである。安倍首相が国連で演説した内容は、平素彼が主張したり行っていることの真逆のことばかり。私に言わせれば、あんな演説原稿を書いたスタッフの顔が見たいものだ。総理大臣になった政治家は、歴史に責任をもって行動しなくてはならない。スタッフも、同じような気持ちで仕事をしなければならないのだが、そんな気概は、彼らには全くないのだろう。チーム安倍は、意外に脆かろう ─ そんな気がする。
これから、季節は日一日と秋になっていく。「自由主義政治の目標は、爽やかな秋晴のような社会を創る」ことだと、私は訴えてきた。いまでも、この政治理念は正しいと思っている。安倍首相や自民党が訴え実行している現在の政治は、決して爽やかではない。“安倍・アベ”が前面に出過ぎて、
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。