ぎりぎりの局面なのだが…。
09年07月20日
No.1232
来るべき総選挙は、いよいよ政権選択の選挙となった。政権交代がいよいよ現実的な課題となった。しかし、まだ政権交代が実現した訳ではない。これからの戦いによって決まるのだ。今回の選挙で政権党になれるかどうかは、それぞれの政党の今後に大きく影響する。自民党にとって政権党でなくなることは、死活的な意味をもっている。自民党が政権を手放すことは、存続自体が困難になる程の問題なのである。程度の差はあるが、政権交代が実現できなければ民主党の将来も大きな困難に直面するであろう。
ここまで追い詰められた自民党に残された途は、わずかしかない。“一致結束して”麻生首相を放擲して、新しい内閣総理大臣候補を決めて総選挙に臨むしか途はないのだ。それをやったからといって、生き延びられるかどうかは分からない。しかし、局面が大きく変わってくることだけは確かであろう。だから私は自民党の両院議員総会問題が、どのように展開していくのか注目しているのだ。
大義名分は、両院議員総会を求めている側にある。昨日の日曜定番の政治番組で、中川秀直自民党元幹事長は“風呂の中で屁をこく”ようなことをいっていた。こういう時点での多弁は無用である。両院議員総会を開催させるのかどうかの一点に、論点を絞らなければならない。中川氏に質問する方も、その一点に焦点を絞らなければならない筈だ。そもそも両院議員総会の開催を求める中心にいる中川氏が地元にいること自体がおかしい。両院議員総会の開催を求める中心人物が東京にいなければ話にならない。
この3連休、地元に帰って多くの支持者と会った自民党議員が今日の夜から明朝にかけて東京に集結してくる。そこで何が起こるか。両院議員総会が正式に開催されれば、きっと何かが起こるだろう。何かが起こるからといって両院議員総会の開催を拒否したのでは、拒否した方の負けである。本当はギリギリの闘いなのである。自民党議員が“決死の行動”を行えば、まだまだ局面は動くのである。その可能性は少ないようだが、結果が出るまで私はその動きを注視する。論評はその後でいいだろう。どうも先走った論評が多すぎる。
それでは、また。