6月15日の朝に
12年06月15日
No.1506
昨夜莱、民主党・自民党・公明党の協議がどうなったのかテレビやインターネットを見ていたが、どこをみても意外に分からなかった。今朝のテレビでようやく“合意”内容が見えてきた。しかし、いったい何が決まったのかというと、私にはほとんど分からない。単に言葉の遊びをしているだけではないか。
要するに民主党・自民党の執行部は、最初から合意するという結論ありきだったのではないのか。しかし、それは公約違反の何ものでもない。特に民主党の場合は。これまで私が執拗に強調してきたように、自民党・公明党だってそうだと思う。自民党と公明党は消費税10%にすると掲げたがその結果は、大惨敗だったのだから。
政治的に見れば、正当性をもっていない輩が勝手に談合して消費税を10%にしようとしているに過ぎない。このような醜いかつ卑劣な政治談合は戦後の政治の歴史でもあまりない。このような政党や政治家が、次の選挙でどのような審判を受けるのか、見ものである。それは厳しいものになると思う。しかし、自民党・民主党の大部分が固まっていれば、何とか凌げると思っているのだろう。傲慢な考えであり、国民を舐めた態度だ。
公明党がこれにどう絡むのか、いまのところ分からない。しかし、長年公明党を特別に関心をもって見てきた者としては、公明党が仲間になることは明らかだと思う。創価学会・公明党は庶民の党というが、、権力がある者と組むのがその習性なのだから。
明日たぶん野田首相は、大飯原発の再稼働を認めるのだろう。いろいろ手の込んだことをやってきたが、結局は最初から結論ありきのダサい芝居に過ぎなかった。野田首相は「国民生活を守るため決断した」というが、原発問題は日本国民がはじめて深刻に考えはじめた“文明史的な問題”のだ。この問題は“悩みに悩んだ上に”結論を出す価値があるのだ。これをいとも簡単に処理したのだ。そのことが実は問題なのだ。