相変わらずの妄言・失言
13年06月01日
No.1577
今週の中頃、気象庁は関東の梅雨入り宣言をした。5月の梅雨入り宣言とは、珍しい。東京で生活するようになって半世紀になるが、私の記憶にはないことだ。梅雨入りしたというのに、このところ天気が良い。そうすると、梅雨の“中休み”という。どうでもいいことだが、私にいわせれば、梅雨入り宣言が早過ぎたという気がする。どっちでも良いが、鬱陶しい天気でない方が良い。
今週も、橋下大阪市長の日本外国特派員協会の記者会見から、妄言騒動が始まった。どういう経過でこの記者会見がセットされたのか、私は知らない。橋下氏は、いつもと違ってかなり構えていた。慎重に準備して記者会見に臨んだ様子は、映像からもハッキリと窺えた。同氏は、この記者会見をもって一連の妄言騒動に終止符を打とうと考えていたのだろうが、結果はお粗末であり、無残だった。
橋下発言の政治的意味合いは、同氏の政治的体質を明らかにしてくれたことだ。マスコミはこれまで、異常なまでに同氏を露出してきた。マスコミが意味もなく特定の政治家を露出するのは、その政治家の言動を支持している証左である。と、いうことは、マスコミも同氏と同じような考え・政治的意図を持っているということだ。橋下発言に最も責任を感じなければならないのは、実は、日本のマスコミそのものなのだ。
5月28日(火曜日)の、甘利経済財政担当相の「航行上、当機の安全に問題はありません。落ち着いて席にお着き下さい。当機は、まもなく乱気流を抜ける予定でございます」という発言にも驚いた。テレビでこの発言を聴いた時、「このバカが!!」と、思わず叫んだ。同相は、アベノミクスを主導する最重要大臣である。日経平均株価が1100円、さらに500円以上も下がったというのに、冗談混じりの言動をすること自体が政治家とした失格である。
「落ち着いて席にお着き下さい」と言われても、
飯島内閣参与の北朝鮮訪問をめぐる報道も、多くあった。これに関する安倍首相の「ノーコメント」や「必要があればトップ会談」などの発言は、いずれも、総理大臣としての資質を問われる重大なものである。ところが、こんな発言を無批判に前提とし、いろいろな人士が、テレビでさまざまな発言している。まさに、北朝鮮の“
政治家・政府高官などの暴言・妄言・失言は、さらに他にもいろいろあるが、いちいち指摘するのも億劫だ。民主党内閣時代の大臣等の発言と、同じ様相を見せてきた。衆議院選の直後は、「参議院選挙が終わるまでは、“安全運転”を心掛ける」と、あれほど言っていた。6月中に留めの矢が放たれるというが、すでに、数え切れないほどの“成長戦略”の矢が放たれており、収拾がつかない状況だ。やはり、安倍首相の本性は、この前と変わらないようだ。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。