クレージーと狂気の違い
08年09月06日
No.922
この数日、東京は少し夏らしい日があった。久々に“暑いですねェー”と日もあったが、「これが当り前じゃないのかねェー」と私は切り返す。とにかく今年の8月の気候がおかしかったのだ。普通の9月になりかけているが、それでも“まだまだ”だ。9月になっても1日中カラリと晴れた日はまだなかったような気がする・・・。
気象情報で「今日も雨が降るでしょう」というものだから、出かけるとき晴れていても、私は珍しく傘を持って出かけていた。晴れているとけっこう日差しが強い。そんなときに傘を持って出かけるのは、無駄といえば無駄である。馬鹿らしいといえば馬鹿らしい。私の傘は透きとおったビニール製のものでない。ビニール製だが、黒の傘だ。だから日傘にもなる。晴れているのにせっかく傘を持っているのだから、私は日傘として用いた。
紫外線が皮膚に良くないということが定着してきた。東京では天気の好い日に日傘を差した女性を見ることが多くなった。せっかく日傘となる黒い傘を持っているのだから、カンカン照りの中これを開くのである。強い日差しを遮ることができる。もちろん紫外線を遮ることもできる。なかなか好いものである。そのうち男性も日傘を差すようになるかもしれない(笑)。
全国的にどうなのかは知らないが、とにかくお盆の頃からの東京の気候は明らかにおかしかった。今日もドンヨリとしている。雨も降るらしい。だから、今日も傘を持って私は出かける。白川勝彦法律事務所が土曜日に仕事をしていることがだいぶ知られたせいか、土曜日もいつもと同じように忙しい。土曜日に仕事をすることにしたのは多重債務の相談のためなのだが、最近はそれ以外の仕事も入ってくる。『WiLL』の発売以来、新聞記者の訪問が増えてきた。公明党の最近の動きをどうも解(げ)せない人が多いからであろう。
永田町の天候もおかしい。こちらの方がおかしくなったのは、今年だけのことではない。かなり前からのことである。特におかしくなったのは、昨年の参議院選挙の後からだ。それは、安倍首相の続投宣言から始まった。福田首相の選出は、政治的無知を暴露した。憲法59条に基づいて新テロ特措法・道路特定財源の暫定税率の復活を再可決で強行したことは、自公“合体”体制のクレージーさを示すに十分だった。クレージーとは、気が狂っているということだ。永田町徒然草No.131「吉田松陰と高杉晋作」で述べた“狂気”は、そのようなものではない。
まぁ、そういうことである。