経済に強い政治家!?
08年10月26日
No.972
昨日も夕刻まで事務所で仕事をした。急激な景気悪化の経済情勢の中で、国民は怯え始めているようだ。これまで何とか行ってきた多重債務の返済もできなくなるのではないかと感じているのではないか。グレーゾーン撤廃の動きの中で、大手の消費者金融業者は金利を利息制限法の範囲に下げつつあるのだが…。
多重債務者の債務は、具体的にいうとほとんどが10万円~100万円の借金が重なったものである。この場合に利息制限法で認められる金利は18%である。これまでの消費者金融の金利は27~29%であった。それに比べれば10%近く低くなったが、現在の雇用情勢や景気の中で18%の金利は非常に重いのだ。多重債務者は何とかしなくてはならないと思い始めてきた。理由の如何を問わず、多重債務を整理しようと思ったことは良いことだと説明し、私は激励している。
それにしても弁護士の仕事と2冊の著書出版の作業が重なって、このところ私は“多重”疲労に陥っていた。偶には麻雀でもしたいと思って出かけたのだが、夕食を済ませるとその気はなくなり、良い子になって私は自宅に帰った。テレビも面白いものをやっていなかったので、寝入ってしまった。日を跨いで午前3時頃に目が醒めた。テレビはほとんど終わっていたので、久しぶりにネットサーフィンインをした。それにも飽きてしまい私はラジオのスイッチを入れた。NHKの『ラジオ深夜便』である。これは結構イケる。というより、テレビがあまりにも酷すぎるのだ。
本来ならばこの時間帯が永田町徒然草を書く時なのだ。私にとってはゴールデン・アワー(笑)なのだが、今日は日曜定番の政治番組を見てから書くことにした。11月30日を総選挙の投票日とするためには、10月末か11月初めには解散しなければならない。そうすると今日から始まる週は重要である。今日の政治番組で与野党がどういうパフォーマンスをするのか、ぜひ見たかったのである。こういう時に政党や政治家の本質が現れる。
『時事放談』『サンデーモーニング』『日曜討論』、そしていま『サンデープロジェクト』を見ているところだ。田原総一朗氏が例によって偉そうに議論を仕切っている。田原氏が『潮』誌にたびたび登場するようになって以来、私はこの人を信用しない。ジャーナリストとしての最低限の矜持・モラルを失ったのだ。いや売り渡してしまったのである。田原氏の強引な番組の仕切り方をみれば、そのことは明らかである。いつも公明党には特段の配慮をしている。見るに堪えない。
今日の政治番組では、金融経済対策と解散問題が中心的テーマとなった。私はいつも経済の門外漢だといっているが、出演した政治家たちも私と同じようなレベルである。あまり謙(へりくだ)る必要はないようである。これからは私も私なりに論戦に参戦しなければならないと思っている。そうしないと“悪貨が良貨を駆逐”してしまう。100年に1度の危機だと叫んでいるが、それにしては相変わらず“内需拡大”をキーワードとしている。十年一日である。経済政策の基本的な転換は、政治的価値観の転換が必要である。自公“合体”政権にそれは無理だ。彼らはすでに自己変革の力を失っているのだ。まぁ、今日はこれくらいにしておこう。
それでは、また。