事の真相は!?
09年01月17日
No.1055
2009年1月16日付の『讀賣新聞』朝刊4面の記事をまず紹介しよう。同紙のWebサイトにこの記事は掲載されていなかったので、新聞を見ながら私が手打ちした。
作戦変更 民主混乱
――参院の対応に衆院反発定額給付金を盛り込んだ2008年度第2次補正予算案と関連法案をめぐる自民、民主両党参院国会対策委員長の15日の会談では、19日からの審議入りに加え、両案を23日の参院本会議で採決することも話し合った。
しかし、民主党の衆院側からは、麻生政権を揺さぶる最大の武器と位置づけていた関連法案の採決に23日に応じることに異論が出ており、足並みが乱れている。<本文記事2面>
民主党の梁瀬進参院国対委員長は15日の記者会見で、審議入りに応じた理由について「様々な情勢判断の中で、与党の問題点を突く最も効果的な対応だということだ」と強調した。審議拒否が長引けば世論の批判の矛先が野党に向ききかねないうえ、自民党が参院での審議空転を理由に、衆院で09年度予算案の審議を始めることを恐れたと見られる。
同党は当初、両案に関する参院での審議について、「定額給付金に反対の世論が7~8割に達している以上、できるだけ慎重に行う」と長期引き延ばしも辞さない構えだった。しかし、13日の衆院本会議での採決で思ったほど自民党から造反が出ず、「審議を引き延ばしても衆院での再可決を阻止できる可能性は低い」との声が出ていた。
このため、参院執行部としては「消費税増税が焦点の税制改正関連法案など、09年度予算の関連法案をめぐる攻防で新たに造反を誘った方が得策だ」と判断したと見られる。
ただ、衆院側からは「本会議採決で退席までして給付金に反対したのに、参院で早期採決に応じるのは矛盾する」と、参院側の対応への不満が噴出した。
小沢代表は15日夜、菅代表代行、鳩山幹事長との会談で、「(参院審議の)入り口はいいが、出口を決める状況にない」と述べた。
党三役の一人は「定額給付金に関する関連法案が勝負所なのに、1週間で審議を終えるなんて、あり得ない話だ。これでは試合放棄に等しい。もし与党と合意しているなら、撤回させる」と強調した。
小沢氏ら党幹部は16日に集まり、2次補正と関連法案の参院での採決時期については慎重に判断する方針を改めて確認する。
原稿を見ながらそれを手打ちすることには慣れていないので、少々疲れた。昨日の永田町徒然草で「あれだけ厳しく非難していた2兆円の定額給付金反対の旗を実質的に降ろしてしまったようである。詳しいことはテレビニュースだけなので分からないが、あり得ることである」と書いた。しかし、この記事のとおりだったらあまり心配する必要はないようだ。今後の対応を注意して見守る必要がある。
真剣勝負においては、あまり先読みなどしない方が良い。真剣勝負はお互いの命を懸けた戦いのだ。愚直に戦うしかないのである。その結果として、予期せぬことが起こるのである。衆議院の解散総選挙をめぐる闘いは、もうそういう段階にきているのである。
それでは、また。