月別アーカイブ: 2008年06月
06月30日 “ねじれ”論(その2)
No.855
<永田町徒然草No.855からつづく>民主政治においていちばん重要なことは、国家意思の決定が国民の意思と乖離していないことである。世論調査などという手法がなかった時代は、国会の意思を国民の意思とすることにあまり抵抗がなかった。しかし、世論調査の技術が進歩して、国民の意思が世論調査によって正しく捉えられるようになった。・・・・・
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06月29日 “ねじれ”論(その1)
No.854
わが国の政治のどこが問題なのかと問われると、多くの政治評論家は“ねじれ”国会だという。しかし、ねじれ国会は、本当に問題なのだろうか。自公“合体”政権の側に立つ人にとっては、ねじれ国会は困ったことなのであろう。だがその立場に立たない人にとって、ねじれ国会など大した問題ではない。多くの国民もそう思っているのではないか。その証拠に多くの世論調査で、「次の総選挙で野党が伸びて欲しい」という回答が多い。比例区での投票は民主党を中心にする野党と答える人が自民党や公明党と答える人を上回っている。・・・・・
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06月28日 異様な“とぼけ”の訳!?
No. 853
最近ではニュース報道番組も週末は休みだ。だから金曜日の夜のニュース報道番組は「それではまた来週」で終る。政治や事件には週末はないのだが・・・。NHKのニュース報道番組は、土日と平日との落差が余りない。この点は率直に評価してやりたい。・・・・・
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06月27日 みないシンドローム!?
No.852
昨日から今日にかけてニュース報道をずっとみてきた。だが、どうも焦点が絞れず、これまで書きあぐんできた。いまようやく気が付いた。テロ支援国家の指定解除、拉致問題への影響、同時に発覚した食品偽装事件などに共通していることは“嘘”と“言い訳”ということだ。・・・・・
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06月26日 テロ支援国家・指定解除!?
No.851
自宅に帰り、『報道ステーション』(テレビ朝日)と『ニュース23』(TBS)をみる。日付が変わるとNHKの『ニュース&スポーツ』を観る。そうするとその日の報道の大体が分かる。それから何を永田町徒然草に書こうかを考える。その前に書くテーマが決まっていることはあまりない。まぁ、デタドコ勝負といえばデタドコ勝負だ。だから永田町徒然草などあやういものである。…
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06月25日 “政界再編”!?
No.850
このところ白川勝彦法律事務所Webサイトの開設などでバタバタしていたため、永田町徒然草はちょっと気合が抜けていた。それもあるのだが、政局がちょっと拡散しているせいもある。洞爺湖サミットが間近に迫り、CO2排出を2050年までに60~80%削減するなどといった大きな話が飛び交っている。ゴウギな話に煙を巻かれてしまう。福田内閣の支持率が少し盛り返しているのもそのせいか。・・・・・
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06月24日 梅雨の美しい花は・・・
No.849
昨夕、仕事を終えて家に帰るときかなりの雨に遭った。梅雨だなあという降りであった。いまはもう上がっている。今日は陽もさすという。上空に寒気があるためだろうか、気温は意外に寒い。そのせいか、ちょっと風邪気味である。体が本調子でない。今日は短く書く。・・・・・
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06月23日 雨降りの日曜日は・・・
No.848
昨日の日曜日、東京では朝からかなり雨が降っていた。いかにも梅雨らしい天候だった。先週の金曜日まで、東京ではほとんど雨が降らなかった。「空梅雨ですね。地球温暖化のせいなんでしょうね」とよくいわれる。しかし、なんでもCO2増加=地球温暖化のせいにするを私は好まない。確か東京での梅雨入り宣言は6月初めだった。それがそもそも早すぎたのではないか。…
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06月22日 誕生日に思うこと
No.847
今日は私の誕生日である。63歳になった。誕生日も63回を数えると大した感慨がなくなるという人もいるが、私は逆である。1年を無事に生き抜き、また誕生日を迎えることができた、というのはひとつの感慨を抜きに語れない。たぶんその想いは、年々強くなるであろう。果たしてもう1回歳を重ねることができるのだろうか。・・・・・
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06月21日 法律事務所Webサイト余話
No.846
「はじめは、すべて困難である」は、カール・マルクスの『資本論』の冒頭の言葉である。私の好きな言葉のひとつだ。何を始めるにしても、当初思ったようにゆかないものである。頭にはクリアに描けていても、実際に始めるとなかなかそうはゆかない。今回もそうであった。・・・・・
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06月20日 法律事務所をオープン!
No. 845
「今日はある事情により午後0時30分(お昼過ぎのことです)にupdateします。」と予告したために、心配された方がおられたかもしれません。特別なことがあった訳ではない。心配しないで下さい。白川勝彦法律事務所の公式Webサイトを立ち上げる時刻を2008年6月20日00:30pmと決めておいたからです。このサイトを立ち上げるために3箇所で作業していました。ですから立ち上げる時刻を決めておく必要があったのです。それだけのことなのです。・・・・・
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06月19日 190万ヒットに寄せて
No.843
白川サイトのホームページのアクセス・カウンターが昨日190万を超えた。160万を超えたのは、200年3月14日であった。3ヶ月ちょっとで30万増えた。いつもいっているように実際のアクセス数はアクセス・カウンターの数字の約10倍である。そうすると3ヶ月ちょっとで300万アクセスである。私は最近この数字が怖くなっている・・・・・。
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06月18日 世論調査が教えること
No.842
昨日の『朝日新聞』に2008年6月14・15日に実施した世論調査の記事が載っていた。いろいろなメディアで世論調査の数字が取り沙汰されているが、一つひとつの世論調査に一喜一憂することは正しくない。同じ手法で行われた世論調査を比較検討し、分析することが重要なのである。白川サイトでは、『朝日新聞』の世論調査を基に分析・論評することにしている。・・・・・
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06月17日 驕りはないか(その2)
No.841
岩手・宮城内陸地震が発生したのは、土曜日の朝であった。いつもいっているように土日はどうしてもアクセスが落ちる。しかし、この3日間アクセスが非常に多かった。“風が吹くと桶屋”云々ではないが、なぜ地震と白川サイトなのか。私にはどうしても分からないのだ(笑)。・・・・・
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06月16日 私たちに驕りはないか。
No.840
昨日は久しぶりに完全な休日であった。朝から天気が良かった。永田町徒然草を正午過ぎにupdateして、久しぶりに運動を兼ねた散歩に出かけた。実に半年以上振りであった。最近の私は、不「健康生活」をしている。体重もシッカリと増えてきた。そういえば、健康生活のイロハであったヘルスメーターにのることも怠っている。喝!・・・・・
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06月15日 地震の報道について
No.839
昨朝、私はテレビの緊急地震速報で起こされた。昨日の永田町徒然草を書き上げupdateしたのは午前4時45分だった。少し長かったのと過去に私が書いたものを調べたりしたので、かなり時間がかかったのだ。出かける予定はあったが、時間があったのでテレビを点けながら横になり眠ってしまったのだ。・・・・・
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06月14日 奇々怪々な事件と捜査
No.838
この1週間の事件物のニュース・報道は、秋葉原の通り魔殺人事件ほぼ一色で埋め尽くされた。それはやむを得ないことだと思う。しかし、私には気になっていた事件があった。江東区のマンション女性“行方”不明事件である。この事件について、例外だが永田町徒然草No.821「マンション女性“行方”不明事件」と題して触れておいた。秋葉原の通り魔殺人事件が起こる前から、なぜかこの事件の報道が意外に少なかった。・・・・・
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06月13日 解散しない理由!?
No.837
事前の報道どおり、福田首相に対する問責決議案は参議院で可決され、福田内閣に対する信任決議案は衆議院で可決された。どちらも憲法上、特にどういう意味ももっていない。まぁ、与野党の政治的マスターベーションといったところだ。しかし、本当にそれでよいのか。・・・・・
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06月12日 なぜ解散しないのか!?
No.836
韓国では政治が揺れている。アメリカ産牛肉の輸入解禁がテーマだという。アメリカは大統領選挙の態勢が整い、いよいよ激しい戦いが始まる。参議院における問責決議案の可決は、憲政史上初めてだという。しかし、ほとんどのニュースは秋葉原の通り魔殺人事件の方をはるかに大きく報じていた。自公“合体”体制は、今日福田首相の信任決議案を衆議院で可決するという。少なくとも私が国会にいた20年間に、首相信任決議案など聞いたことがない。そんなものを可決したといって、ほめられることではないだろう。・・・・・
白川注:平成4年に宮沢内閣の信任決議案が衆議院で可決したのだそうだが、丁度私が落選していた時であり、記憶がなかった。しかし、平成5年には宮沢内閣不信任案が可決し、自民党は政権の座から滑り落ちた。
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06月11日 伝家の宝刀と政局
No.835
今日、参議院に問責決議案が提出され、可決されるという。私はこれまで何度か「野党はあまり“モンセキ、モンセキ”という勿れ」と揶揄してきた。民主党をはじめとする野党にとっては、いよいよ“本懐”を遂げることになる訳だが、果たして事態はどう展開するのか・・・・・。
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06月10日 漂流する首相
No. 834
福田首相が何だかバタバタと動いている。NHKの世論調査によると内閣支持率が5%上がり、不支持率が5%下がったという。いつも言っているように内閣支持率というのはかなりいい加減なものであるから、今日はこれに触れないこととする。それよりいったい福田首相は何をしたいのだろうか。それが問題だ。・・・・・
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06月09日 秋葉原の通り魔事件
No.833
こういう日は、永田町徒然草を書くのがつらい。アクセスする方としては、昨日の秋葉原の事件について白川がどう考えているか知りたいという気持ちは痛いほど分かる。もちろん私としてもそれなりの考えはある。しかし、事実関係はまだほとんど判らないし、世論は激昂している。この種の事件の法律的問題点は、意外に少ないのである。でも、事件直後にそんなことをいっても世論は冷静に受け止めてくれない。・・・・・
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06月08日 日曜日あれこれ
No.832
土曜日、仕事が少し早く終わったので、埼玉県久喜市に住む兄を訪れることにした。旨いものでも持って行こうと思い、上野の“アメ横”に行って買い物をした。私がいつも食べているキズ物のアサクサノリをお土産に持って行こうとは思っていた。まずは海苔屋さんに寄った。このキズ物のアサクサノリは、100枚で2000円であった。キズ物でなくても100枚で2000円の物もあった。どこが違うのか親父さんに訊いた。「モノが違うんですよ」と親父さんは答えた。・・・・・
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06月07日 Due Process Of Law (その2)
No.831
<永田町徒然草No.830からつづく>いつの時代でも、人間は幸福を求める。従って、いかなる政治思想も、国民の幸福について無関心ではあり得ない。しかし、自由主義の政治思想は、国民を幸福にすることを安請合いしない。そもそも幸福といっても一義的にいえないと考える。結果について責任をもたない者がいえることは、国民が自分の考える幸福を追求する権利を保障することしかない。幸福の具体的メニューに介入しないとなれば・・・・・。
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06月06日 Due Process Of Law (その1)
No. 830
現在では Due Process Of Law という言葉は必ずしも珍しくない。しかし、30年ほどまえ私が司法試験の勉強をしていた頃、 Due Process Of Law(法の適切な手続) は法律家の中でもそんなに重要な概念と捉えられていなかった。私は刑事訴訟法を新進気鋭の平野龍一東大法学部教授の本で勉強した。だから、 Due Process Of Law を叩き込まれた。私はこの言葉が好きだった。このことについて最近新しいことに気が付いた。それは・・・・・
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06月05日 Can You change ?
No.829
今日はやはりバラク・オバマがアメリカ大統領選の民主党予備選で勝利したことを書かなければならないであろう。半年間、このニュースは間歇的に報道されてきた。政治的に気の短い私たち日本人には、あまりにも長かったためにニュース性がなくなっていた。しかし、民主党の大統領候補にバラク・オバマ上院議員が指名されるインパクトはきわめて大きい。・・・・・
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06月04日 永田町徒然草No.827の補足
No.828
昨日の永田町徒然草No.827「ガソリン170円の責任者!?」で、「自由主義社会や市場経済社会は、原理原則を共通な準則とすることにより秩序を作ろうとする体制だからである」と書いた。ここのところがちょっと分からないというメールをいただいた。確かにちょっと分かり難い表現だった。少し補足する。…
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06月03日 ガソリン170円の責任者!?
No.827
ガソリンが1リットル170円を超えた。国民の悲鳴が聞こえる。原油価格が高騰したのだから政府としては如何ともしがたいところがある。しかし、自公“合体”政権は去る4月30日一旦廃止された暫定税率を復活して25.1円を上乗せさせたのだ。原油価格の上昇分であろうが、暫定税率分であろうが国民にとっては同じことである。ガソリン1リットルが170円になったことに政府は責任がある。そのことを忘れてはならない。・・・・・
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06月02日 日曜夕方のNHKの番組は!?
No.826
昨日東京は久しぶりに晴天だった。先週ほとんど毎日けっこう忙しかった。散歩にでも出かけようと思ったのだが、結局家でブラブラした。日本ダービーもみた。私は競馬をやらない。しかし、レースそのものをみるのは好きだ。一番人気のディープスカイが勝った。名前だけをみると、ディープスカイはディープインパクトと血縁関係があるのだろうか。そんなことも私は知らないのだ(笑)。・・・・・
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06月01日 最近のNHK の深夜番組は!?
No.825
「政治家は、偉大なる常識人でなければならない」というのが私の信念である。常識人というのは、世間の普通のことに興味や関心をもつ者である。言葉を変えれば、要するに俗物ということだ。政治人間である私は、紛れもなく常識人だし俗物でもある。そんな私だが、最近のNHKの深夜放送には耐えられないものを感じる。いったい何を考えているいるのだろうかと思う。特に…
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